『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス』のライブ演奏をまるごとBlu-rayとCDにパッケージング!
2022年8月11日の夜公演の模様(幕間やアンコールを含む全12曲)をすべて収録したLive Blu-rayと当日演奏された全12曲を編集したLive CDで、カービィといっしょのフェスを心ゆくまでお楽しみください!

カービィフェスの演奏や演出ができあがるまでのバックストーリーをご紹介。
この記事を読めば、Live Blu-ray & Live CDをもっと楽しむことができるはず!
随時追加していきますので、どうぞお楽しみに。
先行予約の受付は終了いたしました。
2023年8月11日(金)12:00 ~
2023年8月31日(木)23:59
上記、先行予約期間内にご注文・ご購入された方に、フェス当日にスタッフが使用していたスタッフパスのレプリカをプレゼント!
【2023年10月31日(火)】より順次発送を予定しております。
カービィフェスで演奏された各楽曲の
タイトルや、
演出で使われたペンライトの
イメージカラーをご紹介!
また、『カービィフェスを彩った「ペンライト」の
しかけを公開!』では、
モニターに映されたゲーム映像に
連動したカラーチェンジのほか、
ペンライト演出のバックストーリーを
知ることができます。
ビッグバンド風の大編成でカービィフェスの舞台を彩った「星のカービィ 30周年記念スペシャルデラックスバンド」。そんな「スペシャルデラックスバンド」の奏者たちの工夫によって、リアルタイムの音楽ライブらしい、活き活きとした演奏が実現しました。
今回の記事では、メリハリのある演奏でバンド全体をリードしたリズム楽器奏者の3名から、フェスの演奏に臨むうえでの工夫について、コメントをいただきました。
<奏者の紹介>
能村亮平:ドラムス奏者。カービィフェスでは、カービィ音楽に欠かせないリズム楽器のメンバーをリード。
福長雅夫:パーカッション(ラテン)奏者。民族楽器やスレイベル、ウィンドチャイムなどの楽器を担当。
山口真由子:パーカッション(クラシック)奏者。ティンパニやグロッケン、ヴィブラフォンなどの楽器を担当。
<能村亮平>
ゲームの音楽では、アコースティック楽器のドラムスは演奏されていないことが多く、ドラムスに相当するパートの演奏は、PC等で作成されたリズムトラックであることがほとんどかと思います。ただ、原曲でドラムスが演奏されていない場合でも、アレンジする際にドラムスを演奏する機会は多くあります。
そうした時は、
「ドラムスで演奏されていない原曲のグルーヴ、フィーリングにどうアプローチするか」
「ドラムスで演奏することで、原曲には含まれない良さをどう生み出すか」
こういったことを特に大事に考えています。
カービィフェスでも、ドラムスならではの表現が生み出されていました。
例えば、初代『星のカービィ』の「GREEN GREENS」。原曲では、一定のリズムが電子音でピコピコと刻まれているのに対して、フェスの演奏では、ドラムスの軽快かつ緩急あるリズムによって、これから始まるフェスへのワクワク感が表現されました。
原曲には含まれない良さを生み出したドラムスに対して、パーカッションでは、どのような工夫をしていたのでしょうか。
<福長雅夫>
パーカッションの持つ音色を活かした音楽作りを心がけました。
それと並行して、プレイヤーの皆さんの持つイメージを壊さないように世界観を表現してみました!
色々と想像しながら見て聞いて楽しんでいただけると嬉しいです。
パーカッション(ラテン)では、ゲームに登場するキャラクターやステージのイメージを、多彩な音色で再現した演奏が印象的でした。
例えば、5曲目では、バルフレイナイトが降臨する前の美しくも不穏さを感じる静寂が、神秘的なウィンドチャイムの音色によって表現されたほか、6曲目の「北のホワイトストリート」では、雪が降りつもった街の物寂しい雰囲気が、シャンシャンと鳴る鈴の音で演出されていました。
<山口真由子>
グロッケンやヴィブラフォンでは、メロディ楽器ならではのフレーズ感も失わないように、担当する各楽器のキャラクターを意識して演奏していました。
特に、印象に残っているのは10曲目の「ラストフレンズ」、グロッケンのソロに続いてアルトサックスがメロディを紡いでいくところです。
手が震えましたし(笑)、次のアルトサックスに繋げられるように、より美しい音色を心がけました。
パーカッション(クラシック)では、演奏のバトンを次の楽器に繋いでいく役割を大事にされていたとのこと。実際の演奏を聴くと、その思いがしっかりと伝わってきます。
このように、奏者一人一人の思いと工夫によってカービィフェスの生き生きとした演奏が生まれました。Live Blu-ray & Live CDでは、楽器一つ一つの音色に耳を澄まして聴いてみると、新しい発見があるかもしれませんね。
カービィフェスのために特別に結成された『星のカービィ 30周年記念スペシャルデラックスバンド』。
35人の奏者によるビッグバンド風の大編成での演奏がフェスを盛り上げました。
そんな「スペシャルデラックスバンド」の奏者たちは、フェス当日の迫力ある演奏をどのように生み出したのでしょうか。そのバックストーリーに迫ります。
今回の記事では、弦楽器と管楽器のパートリーダーから届いた、カービィフェスの実現に向けて大事にしたことについてのコメントも交えて、当日の演奏についてお伝えします。
<奏者の紹介>
門脇大輔:弦楽器のパートリーダーで、バイオリン奏者。カービィフェスのコンサートマスターとして演奏を率いた。
朝里勝久:管楽器のパートリーダーで、バストロンボーン奏者。ブラス奏者のメンバー選定や演奏のディレクションを担った。
<門脇大輔>
「星のカービィ」のBGMを、弦の生演奏で再現するのにはたくさんのポイントがありました。
弦楽器と言えば朗々と歌うように弾くことが一般的ですが、カービィの中に登場する音楽のジャンルは本当に幅広く、時には荒々しく、時には可愛く、時にはリズミカルに、そして時には泣ける音色があったり……
総勢14名の弦楽器プレイヤーがいろんなアンテナを張りながら、「原曲のイメージをいかに崩さず、なおかつライブだからこそ表現できるダイナミック感を忘れずに!」をコンセプトに最大限尽力しました!
<朝里勝久>
ホーン+αのメンバーは私が集めさせていただいたのですが、メンバー集めに際し自分が最も大切にした事は、国内トップクラスの演奏技術だけでなく、お客さまと一体となってライブを思い切り楽しめる人にお願いする、という事でした。休み中のペンライトも、私からは特に何も言っていません。※1
※1 演奏パートでないときに、奏者がお客さんと一緒にペンライトを振っているシーンも見られました。
弦楽器のセクションでは、ゲームのシチュエーションに合わせて、演奏においても幅広い表現を大事にしていたそうです。
例えば、3曲目の「あしたはあしたのだいけっせん」では、カービィが強敵たちに立ち向かう姿をイメージした、荒々しくも勇敢なメロディーが奏でられたほか、6曲目の「北のホワイトストリート」では、雪の降りつもった街のノスタルジックな雰囲気に合わせた、哀愁漂う弦の音色が印象的でした。
また、管楽器のセクションでは、奏者の個性や技術が「ソロ」パートで活かされていました。
トランペット奏者の演奏が要となった5曲目の「バルフレイナイト」では、バルフレイナイトの強さと、激闘を象徴するような力強い「ソロ」パートの演奏は圧巻でした。また、「ソロ」パートだけではなく、複数人がまとまって演奏する「合奏」での工夫もあったそうです。
<朝里>
演奏には「ソロ」と「合奏」があります。ソロの即興演奏に関しては、基本、奏者にお任せなのですが、音楽的な流れ、雰囲気などを読み取りながら、なおかつ情熱的に演奏できる奏者にお願いできたのが良かったと思っています。
私がソリストに対して意識したことは、「余計なことは言わない」でしょうか……
また、「合奏」でこだわったのは、それぞれの奏者が、そのパートの楽譜を「歌える」人であることです。
演奏において、リードプレイヤー※2のニュアンスや音量にしっかり揃えることのみを意識してしまう事がままあるのですが、個々でもしっかり歌うというのが意外と難しい事でもあり、これができるバランス感覚の優れたメンバーだったと思います。
例えるならば、カラフルなひまわりでしょうか。花びらは様々な色、でも芯の部分は同じ。とても良いセクションだったと思います。
リハーサル中に自分が意識した事は、前向きな雰囲気作りと、やはり「余計なことは言わない」です。
※2 リードプレイヤー:同じ楽器のパートをとりまとめるリーダー
「合奏」においても、奏者の個性を大事にしながら、「スペシャルデラックスバンド」としての一体感が生み出されていました。
3曲目の「ティンクル☆スターズ」では、各管楽器の音色が重なり合いながら、一つのメロディーを紡ぐ様子が、カービィや個性あふれるフレンズたちが登場する『星のカービィ スターアライズ』のタイトル画面のイメージにぴったりと合っていました。
さいごに、弦楽器と管楽器のパートリーダーのお2人から届いた、カービィフェスを振り返った感想をご紹介します。
<門脇>
いつも息子とプレイしているカービィのお馴染みの音楽を、素晴らしいチームで演奏できている喜びは大きかったですね!!
改めて、30周年おめでとうございます!
<朝里>
終演後の、充実感と寂寥感が入り混じったような何とも言えない気持ちは今もよく覚えています。
「次はいつ!?」とすぐにメンバーたちから話があったのも、良い公演だった証拠なのかなと思います。
舞台上の大型モニターに登場し、みなさんと一緒にフェスに参加していたカービィ。1日限りの特別なフェスをみなさんに楽しんでもらえるようにと、元気よく盛り上げてくれていました。
演奏中は、ノリノリでからだを左右に揺らしたり、手を上下にフリフリ動かしたり、リズムに乗って踊りながらペンライトの振り方をガイドしてくれていました。また、幕間では、MCからの問いかけに笑顔で手を挙げて返事をしたり、嬉しそうに手を振って会場のみなさんからの声に応えたり……ときには、動きすぎて疲れたのか、おひるねしてしまうことも。みなさんと一緒にフェスという特別な時間を楽しんでいたカービィは、さまざまなしぐさや表情を見せてくれました。
さて、今回は、そんなカービィのリアクションについて紹介します。
じつは、これらのカービィのリアクションは、『星のカービィ ディスカバリー』など、ゲームのカービィの冒険の中でも同じような動きを見ることができるんです。ステージをクリアした時に、バンダナワドルディと一緒にダンスをする姿や、ワドルディの町でエフィリンと一緒にからだを揺らしながら音楽を聴いている様子など、カービィがさまざまなリアクションを見せてくれるので、ぜひ探してみてくださいね。
ところで、フェスの途中、会場中のペンライトがフレンズたちのカラーに染まっていくのを見たカービィが「むっ!」とした表情を見せたシーンを、覚えていますでしょうか?
冒険しているカービィも、時折怒ったような表情を見せますが、それは「正義感」や「闘志」、「覚悟」といった気持ちからやってくるもの。一方で、フェスでのカービィの気持ちは、冒険中とはまた違った様子で、特別な表情を見せてくれていたようです。
表現豊かで元気いっぱいに動くカービィの姿を、Live Blu-rayの映像でもう一度お楽しみください!
今回のカービィフェスでは、カービィの合図や、楽曲のメロディとリズムに合わせて、色や光り方が変化する特別なペンライトが使われていました。
その名も、 『カービィのペンライト(ウルトラレインボーデラックス)』 !
ペンライトは全12色に切り替えることができ、カービィのからだのピンク色をイメージした「KIRBY PINK」や、ゲーム中の草原ステージの緑色を連想させる「GREEN GREENS」など、それぞれの色にキャラクターやステージをイメージした名前が付けられています。
みなさんのお気に入りは何色ですか?また、推しのカラーはありましたでしょうか?
今回の記事では、このペンライトを使ってどのようにフェスが演出されていたのか、その制作の背景をご紹介します。
演奏中に光っていたペンライトですが、じつは、上記で紹介した12色以外の色や光も使われていたんです。レインボーに切り替わったり、グラデーションをしたり、ゆっくり光が明滅したり……多彩な曲に合わせて、千変万化の色と光が表現されています。
また、フェスでは、ペンライトがそのシーンにふさわしい色となるよう、同じ色であっても、色味にこだわって細かく調整されていました。たとえば、青色。カービィの世界に広がる「さわやかな青空のブルー」と、 マスタークラウンの力に支配された「マホロアの妖しいブルー」とでは、印象も色味もまったく違います。リハーサルでは、このようなカラーバランスの調整が綿密に繰り返されていたようです。
さて、ペンライトの演出について、もう少しご紹介します。
会場のペンライトはグルーピングされており、全体のうちの何割がどんな色になるか、どんな光り方になるのか、シーンごとに細かく制御されていました。
9曲目の『回歴する追憶の数え唄』の演奏では、「星の夢」の攻撃でぐるぐる変わるゲーム内の背景色に合わせて、ペンライトも激しく明滅。カービィのクライマックスな バトルに、会場全体を巻き込む演出となっていました。
ほかにも、2曲目の『鏡の大迷宮』のシーンでは、ペンライトがカービィ4人のプレイヤーカラーになったり、7曲目ではデデデ大王をモチーフにした色が使われたりしていました。
これらのペンライト演出の全貌も、Blu-ray映像に収録されています。迫力のある演奏や、元気いっぱいに動くカービィはもちろんのこと、ペンライトの色や光の演出も要チェックです!Blu-ray映像でしか見られないフェスの特別な体験を、ぜひお楽しみください。